本のご紹介「現代棟梁・田中文男」 [家を建てるために読んだ本]
私の家のいろいろなつながりで、この本を読む(見る)ことになる。
まあ、今の自分の家を建てることがなければ、何も知らなかったことだったと思う。
田中文男は、
社寺など文化財修復や、古民家の修復などのほかに
などさまざまな建築家との建物を建てたりした。
さらに、木の技術をつかった、いわゆる一般の民家(住宅)をつくった。
本の表題の現代棟梁という言葉がぴったりなのかもしれない。
この中に
昭和59年、グッドリビングショーの「民家型工法による国産材モデル住宅」
の写真がのっている。
この時のことが、もっと普及していれば、一般住宅ももっと、よい日本の技術が活かされた、
自然のサイクルが活かされた家が増えていたのではないかと思う。
少なからず、この時の技術が、私の建てている家にもつながっているようだ。
木の伝統技術と現代の技術を活かした一般住宅であることは確かです。
本の内容は、田中文男のことばが、ひとつひとつ説明されている。
内容は、建築の仕事をしていない私自身にも、生き方として、仕事として考えさせられる内容です。
一般の人にも大変読みやすいです。
語録のなかから、気になった一部を抜粋
「ばかっ頼みにこられるようになれ」
「八、仕事を仕掛けられるか」
「世の中じゃ百点とらなきゃゼニもらえん」
「大工は、日常生活でも試験されるんです。住宅が竣工してお客さんに引き渡したら、その仕事は
一応、終わったことになる。でもその住宅でお客さんが生活を始めたら、それからは、毎日、毎日、
仕事の質が試されるから」
「二十一世紀へ贈る私からの言葉は、「安くて長持ちし、安定して住める」住宅を作るため、失われ
た設計図書と施工技術をつなぐ技術体系を、新しい視点で再構築する、の一語に尽きる。」
「職人として一番勉強になるのは住宅」
たくさん、もっと、気になること。私自身にも響く言葉、たくさんあるので、気になった方は読んでみ
てください。
田中文男関連のWeb
http://ch-k.kyodo.co.jp/17kyodo/backnumber/backnumber2001/job/job15.html
私も持っています!
お勧めしたい一冊ですよね。
by こうちゃん (2008-02-01 21:37)
こうちゃんさん、こんにちは
住む側も、ちゃんと住み、ちゃんと使うことを求められている。
そう感じます。
伝統的工法だけではなく、現代の技術もとりいれて、より進化させる。
つぎつぎ仕掛けるその動きは、今の自分の生活にも、痛いほど、
感じます。
うちの大工さんはみんな地下足袋
こないだ、棟梁が仕事が終わって帰るときに、
地下足袋を履き替えていたのだが、
その履き替えたのが、また、別の地下足袋
うーん、さすがと思ってしまった。
by tsk (2008-02-02 01:20)
地下足袋を履いておられる お方はなかなかお目にかけないですね~
すごいです!
by こうちゃん (2008-02-03 19:36)
地下足袋に雪駄ですたすたと帰って行きました。
すみません、更新が滞ってますね。
家も進んでますが、雪もまた降ったし、家のことで詰めたり
いろいろ、忙しいです。
by tsk (2008-02-05 23:41)
お気になさらずに~
書けるときに書けばいいのですから~
風邪には気を付けて下さいね。
by こうちゃん (2008-02-07 13:01)