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本のご紹介「住育のすすめ―住まいを考える50の方法」 [家を建てるために読んだ本]

住育のすすめ―住まいを考える50の方法 (角川SSC新書 13)

住育のすすめ―住まいを考える50の方法 (角川SSC新書 13)

  • 作者: 竹島 靖
  • 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 新書

去年(2007年)の11月に出版された新しい本です。
題名だけ見るとなんか....と思ってしまうのですが(私だけかもしれませんが)
内容的には、著者の生活者が家を買うという体験談と、著者が積み上げると4mになるという読んだ本からのエッセンスをコラム形式でまとめられています。

家を買う(建てる)側から見ている目線は、去年のことをまとめているということもあって、たいへんわかりやすく、誰もが陥る壁、知らないことが多いことなど、うまくまとめられて、読みやすくなっています。

著者が多用する引用している本はすべて、本の名前、著者、出版社がかかれており、本当に知りたくなったら調べることができます。
それが、よくまとまっていて、4mの本を読者も読んだ気になります。

どこから読んでもよいようにできているせいか、何度も同じことが出てくる、自分のこの読んでいる本を売り込んでいる、ということが少し気になりますが、家を買う側からの目線で書かれている点で、私は勉強と共感ができました。

新築住宅、建売住宅、中古住宅、新築マンション、中古マンション、コーポラティブハウスを検討し、土地を検討し、ローンを検討し、苦悩?!する著者の内容は共感できます。

確かに、家を買うのに、なにも確かな教育を受けていない、ゼロスタートに近いことは事実ですね。

私は、奥様が書いたコラムがあったら、もっと面白かったのではと思います。
夫の苦悩はよく書かれていますので(笑)

Amazonでは、なか見検索で、一部分読むことができます。私は、本を選ぶのに、Amazonの一般の方の書いたコメントを参考にすることが最近多くなりましたね。
私は図書館で借りて出張途中の新幹線で読み、本の検索的に使おうと思い購入しました。

私の備忘録のためも含んで、以下にさらに内容抜粋
ちょっと、抜粋多すぎましたか...詳細は本を読んでください。

「そこに至るまでの七転八倒の日々が、この本を書かせました。きっと行間から私のため息や妻の小言が聞こえてきます。「等身大の本」です。」
「その間、多いときには3日続けて夫婦ゲンカした記憶があります。......わたしは妻や子どものために、なるべくいい家を手に入れようと必死でした。」
「死ぬまでに何をしたいですか。「どう人生をデザインするか」「どう家族との関係をデザインするか」」
「一番環境にやさしいのは、家を建てないこと。.......わたしたちにできるのは、長持ちする家を建て、住み継ぐライフスタイルにシフトしていくこと」
「地盤調査は、ベリーとても絶対に何がなんでも必須です。奥さんが何を言おうと押し切ってください。そのイタリア製のシステムキッチンのカタログなんて取り上げて、床に叩き付けるぐらいの気合で意思表示しましょう」
「17.弁護士や建築士にも、賃貸派がいます。」
「しかし漏水やシロアリの問題がなければ、耐震補強工事が実行されなかった可能性も高いのです。わたしは、この持ち家プロジェクトに勝ったのでしょうか、負けたのでしょうか。」
「たいせつなのは、対症療法でなく予防医学です。」
「購入した物件の該当地の住民に話を聞きました。」
「24.地盤は、家の最も重要なパーツです。」
「ヤマ場は、重要事項説明書だと思います。契約の数日前にコピーをもらい精読。不明点はメールでおくり、その後不動産コンサルタントを訪れました。」
「家具カタログなど見て無垢無塗装、無垢オイルフィニッシュなどの表記があったら実物を触ってみましょう。親子で触ってください。素材の目利きが増えればアブナい物質もへります。」
「「インテリアデザインとは、家族が笑って暮らすための技術。気持ちのいい時間や空間をイメージして、それに必要なハードやソフトで定着してゆく」」
「ここだけはキレイにしようという最後の砦を決める」
「蓮池槇郎のデザインしたイタリア製のトイレブラシ。デザイン、かっこいいです。買ったとき、しばらく使えませんでした。」
「家具には、経年劣化するものと「経年美化」するものがあります。」
「37.人と木で、休むと書きます。」
「2007年、夏の背中を眺めながら、この原稿を書いています。妻はときどきイヤ味を言います。あちこち痛んでる。お金もいるわね。新築のほうがよかったかも。わたしは聞き流すようにしています。」
「いま「作り手」と「住まい手」の関係は最悪です。こんな住まいをめぐる悲惨な環境を子供の世代に引き継ぐのは絶対にイヤです。」
「そういえばシックハウスの対策は、自然素材を増やし、換気を心がけること。何のことはな往年の家じゃないですか」
「3つ目はプロの生活者になることです。テレビ、本、専門家の言うことをうのみにしないこと。御用学者の詭弁、まちがった内容、古いセオリーも含まれています。複数の資料にあたり、信頼できる第三者の意見を聞いてみることです。」
「⑥父親が率先して、掃除や料理をしましょう。」


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コメント 5

こうちゃん

ぜひ 購入して読みたいと思います!
紹介してくださりありがとうございます!
by こうちゃん (2008-02-16 16:47) 

tsk

こうちゃんさん
私の本の選び方が女性にも賛同を得られるかどうか...(笑)
微妙に、うちも感じ方が違うようです。
by tsk (2008-02-17 01:37) 

竹島靖

こんばんは。『住育のすすめ』著者の竹島靖です。遅くなりましたが、ブログに取り上げていただき、ありがとうございました。売れるに越したことはありませんけども、とにかくひとりでも多くの方に読んでもらいたくて、一種の使命感に動かされて書いた本です。今後とも、よろしくお願いいたします。今夜の東京は、満月がきれいです。
コピーライター竹島靖
by 竹島靖 (2010-09-25 21:37) 

竹島靖

こんにちは。竹島靖です。

おかげさまで、ことしは住育の講演で各地からオファーがきました。大阪、松坂、川崎、三田(兵庫県)。住育の講演も、のべ20回ほどになりました。
この11月13日には、三重県の桑名市民会館で住育の講演をさせていただくことになりました。もちろん無料。来場者のかたにとって、一生を変える二時間。そんな講演にしたいと思います。遅くなりましたが、下記はイベント概要です。よろしくお願いいたします。
http://www.mie-takken.or.jp/pdf/hureai10.pdf

コピーライター・住育研究家=竹島靖
by 竹島靖 (2010-11-11 12:19) 

tsk

竹島靖さん こんにちは
たいへん、遅い返事で申しわけありません
まじめに日本は家を建てるのにリスクが多いのに、それらに対して無知というか教育がたりない。そう思います。
利便性だけでなく、地域、日本の全体の地域性、を含んだ感覚が必要だと思います。
家が欲しい、という方に、一度読むようにわたしはお勧めしています。
by tsk (2011-10-20 01:17) 

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